オオニシキソウ……じゃない!
August 14, 2023
最初パッと見て「オオニシキソウがいるな」と思ったのですが違和感があったのです
すごい突然の思い付きで細い道を通ってみよう、と思って通っているとあんまり立っていないオオニシキソウがいる……オオ……いや葉っぱの鋸歯の雰囲気が違うな!誰だお前!
ということでじっくり観察すると花はほぼ終了していて付属体とか見れませんでしたが、果実の付き方からしてもう先端にまとまって咲くタイプです。オオニシキソウじゃないなお前!
表から見た茎。かなり毛が多い
裏からみた茎。量もですが長い毛が目立ちます
葉の裏の毛も……と思って気付きましたが主脈沿いに毛が生えています。毛だらけだ、オオニシキソウじゃないなお前!
参考にオオニシキソウを裏から見ると毛の具合はこんな感じです。全然違う
一番最初に違和感を抱いたポイント。主脈を挟んで手前側/奥側でだいぶ葉の形状が違います。オオニシキソウも別に対称ってわけじゃないのですがここまで顕著に異なるのは自分が見てきたニシキソウたちでは感じる要素ではありませんでした。あと他の種たちと違うなと感じた点では、オオニシキソウやコニシキソウは斑紋と呼びたくなるのに対してこいつは葉脈に沿って赤くなってるなという印象を与えるところもありますね
風が吹いている……というのもありますがかなり茎が立ってオオニシキソウ的な姿の個体もいました
で、君は何ニシキソウ? #
- 先端にクラスター状に花が付く
→シマニシキソウにおいて確認できる特徴。ただしシマニシキソウは先端だけでなすそれよりも下でも花をつける、ニシキソウの仲間ではかなり大型の植物であることから可能性が低い。地域的にもシマは南の方にいそう
となって……じゃあ何が可能性あるのかな?と考えるとニセシマニシキソウの存在が浮上しました。クラスター状に花が付きますが先端だけ、南方以外の地域でも確認されているなど今回の個体とかなり共通点が見られます。かなりこの可能性が高いと考えつつ、もう少しニセシマニシキソウとされるものとの比較とかもしてみたいですね