ナガミヒナゲシ2亜種の判別ポイント:花弁編
May 9, 2022
花弁の判別点とは #
ナガミヒナゲシには2つの亜種 subsp. lecoqii と subsp. dubium がある.前者は4枚の花弁の間に隙間があり,茎葉 を切ると黄色い乳液が出る.後者は花弁が重なり合って隙間 がなく,乳液は乳白色である1
2亜種について言及されているものの中にこういう表記がありまして。自分が知っている判別点はこの2亜種の存在を知るきっかけになった方のツイートより乳液の色と、それを基準に観察していると果実の形状も違うな?とはなっていたのですが花弁はこれまで意識できていなかったなと。あと結構lecoqiiの花は終りに近づいていてコンディションいい花あまり撮れていなかったんです
実際に見比べてみよう #
今回の協力者のlecoqiiこいつ!こいつでいいのか複数株集まっているのかさえわからないこんもりしてるでかいやつです。黒斑も入る個体ですがそこはまあ今回の本題ではない
少し寄り具合には統一感がない感じになってしまいましたが、このアングルから見れば分かるのではないでしょうか。lecoqiiでは見られる隙間が、dubiumの方では花弁の幅が合って重なっていることにより見られません。これが花弁の隙間の違いなのですね
茎ぶち切って乳液見る方が早いと言われてしまうとまあ否定はできないのですが、これもまた判別点ということで覚えるようにしましょう。黒斑のような変異が出るのはlecoqiiの方なのですが、花の雰囲気自体はボリュームのあるdubiumの方が好みなので両立できないのが地味に歯がゆい