ヒメクマツヅラの地際もごつい

August 18, 2023
野外観察記録
クマツヅラ科, クマツヅラ属
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「も」というのは最近追いかけている謎のバーベナを前提にですね、地上部を残して越冬するという共通点から気になって確認したことなのです。これを踏まえるとあの謎バーベナの正体も少し見えてくる……のかもしれません

ヒメクマツヅラは地上部を残して越冬します #

という話をまずしたいのですが

じゃあ他の種類って地上部枯れて越冬するの?

ってなりますよね

その答えですが……「見たことないので分からない」というとても無責任なものしか言えません。ヤナギハナガサは地上部枯れるとネットでは書かれていますがずっと探していても見つからないんですもん。ダキバアレチハナガサはなんかいなくなっているイメージはありますが……うーん地上部が絶対に消えているかとなるとそこまでしっかりとは見れていないですね

そんな中ヒメクマツヅラはこんな感じで枯れた枝が残っている……と思わせておいて、実は生きていてそこから新しい枝を伸ばしている姿なんかが確認できているのです。正直言って汚いので観賞用としてはあんまり良くない性質かもしれない

フェンスという支えがあるので思ったよりも背丈が高くなっているものもいたり

そして肝心の場所ですが #

やはりありました、ヒメクマツヅラ自体は他の種と比較して細い茎のバーベナという印象が普段はありますが、地際にはかなり太くなった茎があります!

株元になるとこんな感じですね。ちょっと手前の枝で見にくいですが、こういう茎から新しく芽が出て枝になっているのが見えますでしょうか。この辺の性質は謎バーベナと共通……つまりヒメクマツヅラと同じくそういう特徴を持った種なのか、ヒメクマヅツラを親とした雑種の可能性、あるんじゃないかな?なんて考えちゃいますね1

アレチハナガサ / ヤナギハナガサに出会えていないのでこの辺確認できていないのですが、こうやって萼が枯れてすぐに落ちていく性質なんかも種ごとに違いのあるところなのかな?というのが気になっています。この辺を詰めていくには自分で出会って観察するしかないのですが、いったいどこに行けばヤナギやアレチに出会えるのか


  1. 既知の外来バーベナたちがこの性質をもっていない仮定で進めています ↩︎