フラバ、小葉の上限・下限は何枚か問題

November 16, 2024
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とある実生個体が1枚→1枚というかなり変な挙動をしているので改めて小葉って何枚ぐらいが普通なのかな?というのを考えたり、家にあるものを数えてみたり

1枚→1枚の実生個体 #

該当の個体はこいつですね。たぶん……たぶんならこういう枚数って遺伝的に決定しつつ、その個体のコンディションによっても少しだけ左右されるのではないかなと思うのですが(別の実生個体は2と3を行き来している)

より小さくて生育の遅れているやつでも2枚あるので、ちょっとこいつには注目してもよいのでは?という期待があります

そもそもフラバって何枚の範囲なの? #

ということに関して、 Pacific Bulb Societyのサイト中では2-12枚という記述が見られます。ここで気にしておきたいのは、恐らくこれはflava var. flavaflava var. fabifoliaでの話であって、小葉が1枚であることがそのままの名前になっているflava var. unifoliolataという変種もあるんですよね。ただまあこれは例外的な存在として考慮にいれず……下限が2となっているのをみると、やっぱりこの実生個体はいま一時的に1枚しか作れていないのでしょうか

2枚の小葉で安定している例としては、ファバエフォリアの名前で流通しているfabifoliaがあります。かなり大きい葉を展開しますが、あくまでこいつは2枚の小葉を作るようにできているので

下限は2で納得、では上限は? #

うちで一番枚数の多い謎のピンク花個体を見てみましょう。1,2,3………あれこれ13枚ありますね?ということで、PBSの情報は不足があって上を見ればもっと上があるということが確認できました

Yahoo!オークション - オキザリス・フラバ Pink 9cm鉢 カクタス長田

じゃあもっと上はどうなんだ?を考えるとまず思い浮かぶのはカクタス長田さまから出てきているピンクの中花柱花の個体ですね。先日ヤフオクに出ていた個体の小葉をカウントすると……すると……これ、自分がカウントできた葉で19枚とかあるので葉によっては20枚出ていてもよさそうですね!全然12なんてもんじゃないや!となりました

小葉の枚数が非常に多く、乗り上げるような形で2段になるもの――ここまで挙げた2タイプ以外ですとオータムピンクもその傾向にあります――の見た目、ちょっと癖が強くなりすぎて好き嫌いは分かれそうですが、シンプルに枚数が多い=光合成に使える面積が大きい=生育に有利、とかありそうだなーと思うのでそういうのも気にしてみたいですね

1個体内で小葉の枚数が変化する例としてもってきたヘプタフィラ名称のやつ(6と8枚)なんてそう考えると、細いし葉の表面はギュっと閉じてしまって露出していないので、これかなり効率的には悪いのでは?なんてなります。アヤメ科では完全に裏面が表面かのような葉もあるので、フラバって案外表裏を気にしない種類なのか……?