ロムレア花盛り

March 11, 2024
アヤメ科, ロムレア属
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沢山咲きましたが花は小さいので鉢の面積比だと……


みんな開花中 #

ということでみんないっぱい咲いています。左上だけ咲いていないだろ?と言われそうですが、左上のは思った以上に沢山入っていたsp. 2014の中でも開花サイズ未満だろうなという球根だけ集めたものですので今回はカウントに入りません

前々から咲いていたsp. 2197。この文字列がユニークすぎるので、Romulea sp.2197とかでググると自分のブログがすぐヒットするようになりました……その程度には誰もネットに発信していない……?

こちらはsp. 2014の方です、同じくこのサイトがヒットしやすくなっているsp.なロムレアさん。結局2つのsp.は同じ種なのかどうか、入手元の方が示唆していたflava var. minorなのかはまだまだ謎です……同定の決め手になる要素がどこかわからん

そしてついに満開な様子を見られた(昨日はちょっとすぼんでいた)のがこいつ、アフリカチゴアヤメです!minutifloraという……微小な+花という構成の種小名をしているだけはあります、本当に小さい花です。それがまた好みにズバッと刺さる

アップで撮影、内花被片の方がちょっとだけ紫色が濃く、外側の緑色が先端とリング状の模様の周辺でも見えるのがオシャレなアクセントになっています。ニワゼキショウが好きなのですが、やっぱりそれに通じる雰囲気があって本当にこの花は良い……万人受けするかとなると多分それはないのですが、本当に買ってみて正解だったと思います


花を見ていて気付いたこと #

咲き始めがこうで

もうちょっと進んだ花だとこう

何の話かといいますと、 開花の進行に従って雌しべが自家受粉できるように動いていることに気付いたんですよ。二股が最終的に広がって、両サイドから雄しべの花粉に接触するようになっているっぽいです、この花。天気が悪くて全然開かない日々でも普通に自家受粉していって

こんな感じで結実したものがどんどん増えていきますし……結実するに任せると結構なエネルギーを使いそうですが、しかし「そうやって生きているものだからまあ別に大丈夫だろう」とか「種採って増やしたいよね」とかそういう声が脳内に聞こえてくるので別に摘んだりはしない方針でいます。ただここから起き上がらないと、知らないうちに鉢の表面に種子が散布されそうでちょっと怖い

あと、摘まないとは書きましたが、しかし自家受粉するに任せるというつもりはなくて

今日交配できそうな花はかなりの数spたち×minutifloraの組み合わせで交配

しました。上で書いたように勝手に自家受粉めっちゃする構造上それを回避出来ているかは微妙ですが、交配した花からは(不可能な組み合わせでないかぎり)雑種の種子も得られるだろうという期待を持っています。取り敢えず交配した果実はその果実単位で播いて・出てきたものを確認すれば成功していれば雑種個体を取り上げることが出来るだろうと……そういう方針。成功した場合でも、小さい花×めっちゃ小さい花なのでニッチな需要の交配種になりそうです。でもそれが良い


Additionalなあんなことも…… #

これは先日より開花していて1つだけ残っていたCrocus minimusです。雌しべの先端が黄色いですね、そしてロムレアの開花記事に登場したということは……そうです、やるだけならタダだしやってみるか!の精神でロムレアの花粉をつけてみました。こういうのは試してみて、ダメだったらそれはそれで「ダメでした」という記録を残していけるので意味がある……と思っています