今日の謎エノコロ

November 7, 2022
野外観察記録
イネ科, エノコログサ属
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実は今まで何度も来ていた場所に #

これまでよく分かんないエノコロがいるな程度で済ませていたものの中に謎のものが多いことを痛感させられてきましたが、今日もそれに近いものです。何度も来ていたのですがエノコロは完全にスルーでした……

じゃあ何を見ていたんだと聞かれますと、こいつですね。越冬のロゼットも面白いしここまで色が違うのも面白いこいつはハルシャギクです。最近刈り取りがされるまで咲いていたのですが、その陰では来年に向けた個体の準備もされていたのですね

そして一緒に刈り取られてしまって以降にやっと意識できたのが写真の左下のやつです

かなり穂が長いエノコロ、あなたは何者 #

刈り取られて枯れてる植物にエノコログサいるじゃん……えっきみ長くない?

ということで長さを計測してみたところ13cmありました。ここまでの細長さ……昨日に出会った謎のエノコロが植物の大きさにしては10cmに見たない長さだったことを思うと、それとはまた違うエノコロなのか……同じ種だけど個体差の範疇なのか……刈り取られる前の草丈の情報がないのが惜しまれます。今日は出来なかったですが、刈られたあとの残骸からある程度推定はできそう

同じ場所に酷似した2種類のエノコロがいるという可能性は否定しきれないのですが、刈り取りから復活しているこのような個体が今回見付けた謎エノコロの生存しているものだと思われます

ある程度のサイズになっている穂はこんな感じで、毛が赤いって印象ですね

怪我の功名とでも言いますか、刈り取りを受けた結果再生しようとして出てきたと思われる若い穂。ピントが来ていませんがこの時点では毛の赤みが弱い……と思って撮っていた写真ですが、こうやってみると異様なまでに茎が赤いことに目が行きますね。昨日までの謎エノコロはフシネキンエノコロという植物ではないかという思いから、こういう折れ曲がっている場所から発根していないか持ち上げて見ていたのですが1こんな赤いもの見た記憶あるか?ないぞ?

順調に終わりを迎えた穂の色の雰囲気は最初の謎エノコロに似ているようにも思います。色だけで長さがやっぱり足りませんね、あの13cmは特別大きいものの数値だったのかというのもこれから観察して見極めて行きたいです。どうせ明日もすぐ横のスーパーへ買い物に行きますし、これから見る機会はいくらでも作れる場所というのはメリットが大きい

謎エノコロと繰り返していますが #

未知の外来種があれこれ存在している……という路線で考えるよりは、こうやって出会ってきているキンエノコロ系のよく分からないものの多くはコツブキンエノコロとされている植物と同じものなんじゃないかなという思いはあります

ここで大事なのはコツブキンエノコロとされている植物という認識を自分はしているのであって、果たして穂のめっちゃ短いものと図鑑で15cmまではあると言われているものが本当に同じ植物なのか、そもそもコツブキンエノコロを認めずキンエノコロと同じものにするのが主流だけどそれも受け入れられるのか……

別に異を唱えたいとかじゃないんですが、自分の目で見て確認もしていないのに納得するのはまだ早い、つまりは普通のキンエノコロに一度出会ってみないといけないわけなんです。見落としているだけで出会ってきた中にそれがあるかもしれないと思うと本当にこの仲間難しい……


  1. そこから発根するからフシネなのかは良く把握していない ↩︎