今日出会ったツユクサ属の話
October 10, 2022
Twitterで話していると知らないツユクサ属がまだまだ国内にいる(外来種とかも)ことを知り、これ全然自分はツユクサのこと知らないな……普通のツユクサと思って流していたものももう少し意識して見るか!ということで駆け足気味ながらも行先で出会ったツユクサ属の記録を
背丈の高いもの #
立ち上がっているものとそうでないものがいる気がするけどどうしてだろう?と思っていたら他の草とかいると寄りかかるようにして結構な背丈まで伸びるとかそういう話を見かけたのですが、これがそういう実例なのかなと
こんな感じで奥の方、かなり立っているものがいたり
その流れを汲んでいるのか、植栽……植栽の中ですね、そういう場所に結構立ち上がっているものがいました。椿の枝を縫うようにして立っています
立っていなかったりもしますが植物の上に乗って日照を確保している感のある茎も。そういえばこういう茎からも根っこって出るんですね。地面に近いものだけが生やすのかとばかり思っていましたが根付く見込みのない場所でも生やすのか
花の正面と
苞のサイドショット。天気の都合とかもあり花に関しては青色の正確な色味の表現とかは今回諦めています。小雨降ってたりしたので結構駆け足気味でした
虫食い個体 #
と書きたくなるぐらいには何者かに食われていました
もうボロボロですよボロボロ
食痕、葉の端には影響を出さずに円形に食べる生き物ってなんでしょう?
撮りやすかったのを撮ったらちょっとおかしくなっている花弁だった花と
苞。こうやって見ると食害だけでなく葉の先とかから枯れこんでいる?様に見えるものも写っていますね。全体的にそんな感じでコンディションのよくないものでした
フェンスから飛び出ていたもの #
存在感のある株でした
苞と
花はこんな感じで見た際の感想は『まあ普通のツユクサかな?』ぐらいのものでした。しかし改めて考えると標準的なツユクサ像というのも自分の中では出来上がっていないので、こういうのを見てツユクサだなあと思うのも大事なはず
マルバツユクサと…… #
そして今日の本題、普通のツユクサではなかった組
色々と見て普通のツユクサ以外はなかなかいないかー、と思っていたらツユクサの横にマルバツユクサがいるじゃないか!という場所を見付ける
前回出会ったマルバツユクサはもっと込み合った場所に生えていたのでどういう風に株が広がっていたかとかあまり見れなかったんですよね。思っていたよりも這うように四方八方に広がっていた
やっぱり丸いというよりも波打っている縁と
毛の生えている苞ですね、こういう部分を見てマルバツユクサっぽいなーと認識しています。あと咲いていないけど花が小さいものというイメージも(シマやカロライナもいるのでこれだけを決め手にしてはいけないとも学習)
そしてこちらはツユクサの方
花のサイズも標準的なツユクサで
なんか赤い筋入っているのが目立つ苞を見てみると……んん?毛が生えてるぞ?となって、ここでちょうど今日Twitterで会話していてその流れで知ったケツユクサというツユクサの品種扱いになっている植物、そいつじゃないかと気付きました。ツユクサとそれ以外では見た目に変化はないけど染色体数が違い、それゆえなのか相互に交配ができないため近くにいると繁殖干渉を起こすという……でもいる時は同じ場所に並んでいたりもするそうです
どういう起源でケツユクサとツユクサが成立したのでしょうね?その辺気になります
ケツユクサの集団なのでざっと見る限り苞には毛がありましたが、赤い筋は入っていたりいなかったり。環境への応答として赤くなっているのか、そういうの抜きでなんか赤くなる系統なのか。これまでのツユクサ属ではこんなに赤くなるものには出会いませんでしたし……ケツユクサなら他の集団でもこういう姿を見せるのか、そういう部分も別の集団を見付けて確認したいですね。場合によってはこの手段の個性としてプッシュできるものかもしれませんし
どういう場所に分布するタイプなのかはあんまり分かりませんが葉の裏にも毛が生えているオニツユクサなる存在があるらしく、こいつのそこまでは確認していなかったぞ……という部分でオニツユクサ説を否定できるかどうかが再度見に行った際に確認しておきたい点その1。その2はケツユクサはツユクサよりも苞の先が長く伸びるという情報があって、そこまで意識した写真は撮れていなかったので次はその辺もしっかりと撮りたいですね
なんにせよ、ぼんやりと見ているだけでは普通のツユクサに思えるものにもこういうものが紛れているということは覚えておきたいですね。昨日この近くでツユクサだと思って写真撮ったものにも毛が生えてましたし……