冒涜的なパンジーを作ろう

November 23, 2024
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『これまで禁じ手に近い扱いだった色の系統の違うものを混ぜて複雑な色が出てくるようになった』といった話は過去にどこかで見たことがあったのですが、なぜそれが忌避されていたのか……も少し見えた気がします

とんでもないパンジーとの出会い #

これはですね、少なくとも自分のそう長くもない人生の中での経験での話ですが……本当に言葉は悪いのですがここまで汚い色のパンジーに出会ったことがないという感想が出てくる程度にはとんでもない色のパンジーです。見た瞬間にビビっときました、でも暗いところで見るとなんかアオカビでも生えてる?みたいな印象受けるんですよこいつ

ブルーイングの一貫でしょうか、黄色のベースに青系が乗りつつ、そのうえで上弁にも見られるピンク系の色も出てきていることにより複数色が混ざって大変な見た目になっていると思われます

上弁。そもそもこのピンクとブルーイングの相性が悪そう

裏から見ても……なかなかこれを「綺麗だ」という人はいないんじゃないかなと思う色彩でした。でも間違いなく目を引く花ではあるんです。形……唇弁の切れ込みは惜しいですが、かなり〇に近い形状でそっちの方向ではかなり完成度高い花ですし。見るところは間違いなくあるんです

もう1つ、これまで見たことなかったパンジーにも出会う #

基本的な配色は……まあ珍しくもないんじゃないかな?という赤黄にブロッチの入る花。で・す・が!

上弁にですね、ちょっと筋が入っているんですよ~とかじゃなくてこれはもうブロッチと呼んでいいよね!そうですよね!というはっきりとした模様が入っていたんです。今のパンジーってこんなのあるんですね

冒涜的なパンジーを作ろう #

ということで、記事タイトルに戻ってきます

すでに色の面でかなりおかしいことになっている個体と、上弁にブロッチを出現させる個体……こいつらを交配させたら、両親以上に汚い……そうです、汚い花になると思いませんか?花の交配は基本的に綺麗なものを目指していることを踏まえると、この路線はある意味冒涜的なものだと思うんです。でも……変な色、そのままつき進めるとどうなってしまうのかを見てみたいという気持ちが生まれてしまいました。ということでこういうパンジーを親にしてこの冬は種とか採れたらいいですね、という話でした