午前の部:パンジーを買いました
December 21, 2024
Q.少輪のビオラ目指すって言ってなかった?あれなんだったの?
A.これは…ビオラに花模様とか形の変異を出すための遺伝資源!なのでセーフ!
ということで、久しく行ってなかったホームセンターもチェックしたりしてきました。そうしたらパンジーがいっぱい…
一株目:唇弁が…なんか多くない? #
多いですね、見た目上の唇弁が多い。なんと3枚もあります(喉元の黄色いマーカー?を基準に判断)
移動中にぽっきり折れてしまったので分かりにくいですが、2枚隣接して唇弁がある側が……まさかの下側、つまり本来の唇弁があった位置になります。えっどういうことなの?と思ったそこの貴方!自分にもさっぱり分からないので一緒に考えていきしょう……
2つある蕾のうち1つは普通に見えますが、もう1つは明らかにおかしな位置に距が飛び出ているので同様の変異に期待できますね。本当なら今日の花からセルフの種を確保しようとなるところ、折っちゃったのが悲しい
二株目:吹き掛け模様のパンジーがありました #
あったんですよね、名無しの紫花の中に。あっちゃったんだから仕方ない、こんなの買う以外に選択肢がないじゃないですか
本来のカラーは紫色だと思うと上弁の色はかなり薄くなっていると言えそうです。この変異はもう一株、弱いけどその分紫色の濃い花でも見られたので……どういう品種か分かりませんが、この紫花(なんかのF1とかなんだろうと思う)が遺伝的にこういう花になる可能性を秘めているといえそうです。つまり今後も意識して見ておきたい
三株目:フリンジのパンジー #
フリンジです、最近ふりふりの花を買ってきているのでその流れで……というのもありますが、これも変異が狙いです
狙い……それはやはり多距なのです。これまでの観察の蓄積で、どうもふりふり系で多距が出現しやすいのでは?という予測がありまして(過去にはきものあたりでも見た)、それに従ってチェックしていたら当たりです
側弁に距が出現している…距ができるということは唇弁に近い存在になっているということなのでしょうか、隠れているところをチェックすると黄色いマーカーがこの花にもありました。さてこれを踏まえて
『コマキノスミレのような多距の日本のスミレは唇弁様に変化しているのか?』
ということを考えていく材料にもしていけたらなと、そう思います
材料は材料でしかなく、どう調理する? #
一株目、三株目を並べるとこんな感じ。黄色が唇弁様になっているという仮定を補強するものとなっていると思います。さてさてこの変異……交配して遺伝したとして、どれぐらい花の見た目を面白く出来るものなのか?というのが育種的には気になるところですね。ブロッチの花をイメージすると分かりやすいのですが、側弁の場合は元々の花からして唇弁と同じような模様が出うるので……側弁→唇弁様に変化させたとしてそれが目立たないというのが課題?になりそうです
洋ランで言うならペタロイド、そういう形で唇弁の模様とかを消せる変化の方が交配するなら活かせそうですが……探せばそういう変異もあるのでしょうか、名無し株たちとのにらめっこは続きそうです