奇形花の 正体見たり 元黄花

June 25, 2022
ポーチュラカ
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先祖返りを起こした花が咲いたことによりですね、もしかしてこうではないか?という1つの説を提唱出来るようになりました。それでもまだ気になる要素はありますが……

今日の開花と先祖返り #

今日も変な絞り花が咲いているなあ……と思って見ていると1つ異質な花が!最初に見た11時すぎのときは開いていたのですが、10分もしないうちに閉じてきて急いで撮ったのですが花はちょっと見辛い姿に

ですがこうやって色とですね、注目して欲しいのは雌しべの色ですね。その辺の記録はできました

同じ株の絞り花の黄色い領域とあまり黄色に変化はなく、雌しべに関しては色も先端部分の毛の生え具合などもダイナミックに変化していると思います

従来の絞り花と改めて比較して #

こうやって並べるとサイズが結構違った

同じ絞りの筈なのに何故ここまで花色が違うのか……と頭を悩ませていたのですが、その前提が間違っていて 起源の全く異なる複数の系統において、絞り花になるという共通の変異が起きている 結果が見慣れないカラーパターンの絞り花の出現という結果になっていたのではと考えられます

これまでの絞り花の先祖返り
黄花の変化の1つ

従来の絞り花からは赤色の花が出現するので、赤色ベースの絞り花。一方でこいつは黄色い花が出たので黄色ベースの絞り花……なのですが、黄花の変異としてピンクになるものも確認されていて

結局のところ、この絞り花に黄色い部分があるのは黄色ベースだもんなで納得できたのですが、白色部分がぼんやりとピンクっぽいのと、黄色とその白色領域の境界にピンク色が存在するのはどうしてこうなっているのか、は謎なままなんですよね。絞りにする遺伝子自体がそういう要素を持ってくるけど元々の黄色が負けずにのこっているのか、上に例示した黄色→ピンクになるものがどこか関与しているのか……まだまだ分からないことは多いです。ですがこいつが黄色ベースと分かったことで

更に異なる花色をベースに変化した絞り花を見付けることができるのではないか

という点で今後に期待できそうなんですよね。オレンジ系だったり薄いピンクだったり白だったり、変わり種の複色花たちも何かのトリガーでこのタイプの花になるのかもしれない……じゃあそのトリガーはなんなのか、まで分かれば面白いでしょうけど流石にそこは分子生物学的なあれこれでしょうし、自分に出来ることは

  • 市販の苗に新規の絞り花変異が出現していないかの探索
  • 絞り花が元の花に戻った事例において、採種した種子から絞り花が出現するかの確認

みたいなことをやってみたら楽しいのかなと

あと、今回の黄色い花には別の個体の花粉をつけてありますので、これで結実すれば絞り花に変異すると稔性を失うという自分の見立ての補強ができるのではないかということ期待が持てますね