小豆の原種がいるなら大豆の原種も

October 2, 2022
野外観察記録
マメ科
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こいつを探そう!とはあまり意識していなかったのですが、チェックしておきたかったもの(ナツフジとかコマツナギとか)を見に行く途中の道でついに出会いました

ヤバそうな雰囲気のつるに出会う #

目的地への移動中、ぼんやりと横に目を向けているとなんかマメ科のつるがいるなと気付きました。最近出会ったヤブツルアズキとかここまで尖っていませんし、マメ科のつるの代表格、 クズ とも全然違います

とはいえこの繁茂具合はなかなかに厄介な雑草のポテンシャルを持っているなという存在感。マメ科でつる植物……そういえば安直ですがそういう名称の植物がいたなと

ということで果実を探してみるとありました、もう見た感じちょっと野性味のある枝豆という印象で、こうなると名前しか知らなくてもこいつだろうと言えます。そうです、こいつはダイズの原種とされるツルマメ (Glycine soja) ですね!

……多分間違っていないはず

あとでネットで花を見てみるとこんなんなのかなあという花も一応ありました、一応と言いたくなる程度には小さくてなんか先端にぽつぽつついている感じのものしかなかったです。葉腋についている花を見たかった……

この後今日はナツフジのいた場所、文字通り刈り取られていたのでいたという過去形になっている場所に行ったのですがそこでも同じ植物を確認できました。マメアサガオと一緒になって厄介雑草っぷりを発揮しております

気になったもの #

地元ではイチジクが栽培されていて、マメアサガオが侵入したうえで枝の整形のためのものに絡みついているものは見たことがあったのですが……これ、ツルマメも同じように生えてきてすごく邪魔する存在なんじゃ?という印象を受ける姿も見せていました

ダイズの原種ともなればまず交雑のリスクが存在したり、共通の病害虫があるわけですからその辺に生えているツルマメを踏み台にそういうものが拡がる可能性だってあるわけで繁茂する以外にも場所によっては厄介そうな存在ですね。この勢い、見てる分には面白い植物ですけど……これはかなりの空間がないと栽培は無理そうか……