帰化アサガオ類あれこれ

August 21, 2023
野外観察記録
ヒルガオ科, サツマイモ属
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誰かが投げ込んだんだろうなというアサガオ、そしてなんでいるのかマルバルコウ……昨年もそんな帰化アサガオ類たちのいた場所をちょっと見てきました

いますね。今年もばっちりアサガオがいます。個人的な経験として、新しく逸出したと思われるアサガオはなんか消えてしまうケースが多かったのですがここはしっかりと残りそうです。残るのが良いことなのか悪いことなのかはさておき……

ということで帰化アサガオ類の定番、マルバルコウ。マルバって言うけども結構とげとげしている葉もあるのでまん丸ではないですね。いうほどルコウソウに花も近くはないですが……この辺は別属として扱われていた、ということを踏まえるとまあ分かるような和名ではあります

アサガオ。そう遠くない場所に小学校とかもあるので小学生が学校の帰りにでも投げ込んだんじゃないかと思ってました。でもそれならアーリーコールとかでもっと早くに開花しても良いのでは?という声も脳内からしてくる。あんまり夏休み前とかに咲いているイメージないですしねぇ、今回もまだ開花していませんでした

そしてもう1種、なんかまるい葉が……

ってこの茎はハリアサガオ (Ipomoea muricata) じゃないですか!帰化しているのっては知っていましたし自分がかつて栽培したのもそういう帰化個体がルーツのものがでしたが……実際にこの目で見れるとは

因みにつるの若い部分ですとそこまでトゲトゲしていません

ハリアサガオとは何者か #

ちょいマイナー寄りの種類ですので書きますと、ヨルガオに近縁な種でそこから「赤花の夕顔」として種が流通していたりする植物です。タキイとかでは普通に売ってました1ね。ヨルガオのあの花サイズに期待して育てると思った以上に花が小さいのでそういう面ではちょっとがっかりするような植物だろうなあと

過去に栽培していたものの写真を発見したので引っ張ってきました、“ハリ"アサガオの名称の由来になった茎のトゲである程度判別できますが、その他に果実もかなり個性的ですのでアサガオの仲間でこういうの見たらハリアサガオと思ってください。ヨルガオの果実も形状は同じなんですが、ハリアサガオは下向きになるという違いがあります

このハリアサガオ、栽培した翌年に取りこぼした種が出てきて結構育ったので帰化植物としての適性ありそうだな……と思ったのですが、実際にそういうものと考えられる事例を見ると驚きますね。長期的に……と考えるとヨルガオみたいにもう少し暖かい地域の方が向いていそうですが、その辺どうなるのかも気になります

おまけ #

めっちゃ葉のでかいアサガオもいました。メジャーとかを持ってこなかったことを後悔するほどにでかい。これで野生アサガオみたいな小さい花が咲いたりしたらもう最高ですね

あとはアサガオの仲間とはちょっと外れますが

ヒルガオがいました、朝から咲いて正午前にはもうへばってる……もうヒルガオの名前返上すべきなのでは?

こういう細長い葉、アサガオの方であったら人気出ないかなーなんて思いましたが多分自分が知らないだけでこういう変異ぐらいは見つかってそう。というか少し考えれば柳がほぼそれか……そして柳のイメージとしては切れ込んだ花になる印象が強くて、そういうのではないんだよなあと。連鎖している要素だけど頑張れば分離可能なのかとかはまた調べておこう


  1. 今ネット通販を確認したら今年はなかったっぽい? ↩︎