斑入り……ではないオランダミミナグサ

February 24, 2024
野外観察記録
ナデシコ科, ミミナグサ属
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ネット上に同様の写真が全然ないので……案外珍しい?のかもしれないような、でもこうなることは既知の情報なので、じゃあ写真もあってしかるべきなのではという気持ちもあるけどどうなってるんでしょうという話

出会い #

タンポポを撮っている時にですね、ふと周辺に目を向けるとなんかオランダミミナグサが変だぞ?と言うことに気付く

葉の一部だけが白っぽくなる……もしかしてこれは……そう

斑入り!なんてことはなくて、明らかにハモグリバエが入った跡のように食害しながら移動した線が見えますね

葉の全面が白っぽくなったものも。いやしかしハモグリバエにしてもこれまでこの手の草でこうなっているものは見たことないな、それぐらいのんびり構えていて帰宅してから「ハモグリバエ+オランダミミナグサ」みたいなワードでなんじゃろなと検索していたのです。そうしたら風向きが変わってきました

農業害虫の情報がまずヒット #

ハモグリバエの仲間ではないのですが、同様な形で幼虫が葉に侵入して食害する ハコベハナバエ(Delia echinata) というハエの仲間がどうもホウレンソウの害虫として近年確認されているらしく、その対処法として周辺にいてホストとなるハコベやオランダミミナグサを駆除しておけという話が出てきました

オランダミミナグサにつく、ハモグリバエみたいに葉を食害する、あと京都府で確認されている……いやめっちゃその可能性があるのでは?となったのですが、そこから先の情報(実際にオランダミミナグサについたハコベハナバエはこんな風に葉を食べるのか、とかそもそもこれ外来種?のように思えるのですその辺の分布の情報とか)などはすぐには見付けられず

平成29年に京都府でホウレンソウへの被害が確認され、その次に報告のあったのがどうも令和2年の岐阜県における事例らしく……こうやってニュースにもなるものなのでなかなかにヤバい虫?なのかなと。地元では生産されていませんが、隣接する自治体ではホウレンソウ結構つくられていますしそういうところにも拡がっているのか、少し気になる発見でした