最近のレノフィルムの記録
December 22, 2022
前置きの話 #
自分の住んでいるところの近くには野生化したレノフィルムがいます
と書いてもレノフィルムとは何ぞや?となる人が多いはずです、自分もグラプトペタルムとかその辺の多肉だと最初は思っていました1。ベンケイソウ科の多肉植物で、 Lenophyllum guttatum なんかは多肉ジャンルで斑入りとか流通していたりします。自分のところの近くにいるやつはまた別の種で、どちらかというと温室雑草として厄介者扱いされているタイプですね
持ち帰って栽培して……いたものから脱走したもの、から更に脱走した結果がこんな感じです。この植物の特徴は葉がとても脱落しやすいところにあり、一度入り込むとどんどん増殖していきます
最近出会った個体 #
溝編 #
この個体を見てそういえば咲いてるシーズンだなーみたいに思ったのですが過去の記録を振り返るとどうも8月から咲く個体もいるようです。そして何故か溝の側面、そういう場所でも隙間さえあれば生えています
花のアップ。基本的なところは他のベンケイソウ科の多肉植物たちと同じで、恐らくレノフィルム属の特徴としては花弁の先が反り返り気味になるところが挙げられますね。ここはきっと個性です
石垣編 #
溝の壁面だけでなくこういう場所にも生えています。これは石垣の上の土の部分にも生えてきて落ちてきているようです。こういう感じで石垣を生息地にしているのが何か所かある
更に下流になると脱落した葉だらけでとんでもない世界が広がっております。こっからまた発芽して、成長するけどそこからまた葉が落ちてこういう光景が生まれるという……
気になる点 #
こいつらの話をするたびに言っているのですが、ここまでの繁殖力がある植物なので自分の近所以外でもこういう光景になっている場所ってあるのではないかと思うんですよね、もし存在しないなら日本でここだけとかどんなレアケースだよとなる
とはいえ現状こいつのいる空間は東西で330mぐらいの範囲だけとかなり限定的なものになっています。その範囲内では石垣でどんどん増えていたり、新築だったお宅にいつの間にか生えていたり……脱落した葉がうまいことハマったとは思えない壁面にも生えているところから、恐らく種子もできていてそれでも繁殖しているはずなんです。そうでないならレノフィルムの葉っぱばらまきおじさんが存在することに
どういう経緯で出現し、どう殖えているかも不明瞭な点が多いのですが……こういう帰化植物もいるよという話でした。定期的に発信して『自分のところにもこれいるよ!』という話がいつかやってくることに期待したい……したいけど帰化植物が増えている話を喜ばしいものとして扱って良いのかは……ううむ
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違ったんですけど近縁の属ではある ↩︎