謎のイグサ属の現在

February 11, 2024
野外観察記録
イグサ科, イグサ属
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最近ですね、田んぼだった場所を利用した圃場でやけにぶっとくて筒状の謎植物に出会いまして……それがコウガイゼキショウの仲間だと教えて頂いた際にふとイグサ属繋がりでこの植物を思い出したのです


ストリートビューを参考に観察時期の設定を #

これを初めて見たときは開花している季節だったのですが……その当時に「これいつ頃からいるのだろう?」という疑問のもとストリートビューでチェックしていたんですよね。すると2月の時点で写っていたので、ちょうどよい時期だろうというのもありました

とはいえ開花後にがっつり刈り取られていたし死んでいてもおかしくないなと、そう思って見ると……分かりにくいですがいました!いや本当にこれじゃわかりにくいですね

接近してみる、これは葉が枯れている感じ……?という解釈でいいのでしょうか。昨年は全然気付きませんでしたがこの場所に数個体いるようですね、離れた場所にも1つ2つそれっぽいのがいた記憶がありますがそちらは発見できず

大きい個体はこうやって見ると先日のコウガイゼキショウの仲間と共通する要素を感じることが出来ますね。管状だろうなという構造とか質感とか色味とか……後者の方は別に同属だから同じようになるという決まりもないとは思いますが

先の方の折れ曲がって枯れている部分を少しもいで内部の構造を見てみる。イグサはここがしっかりと詰まっていて、コゴメイでは空隙が多いとかそういう違いがある……そうです。判別点となっていたはず


結局こいつ何者なのか? #

イグサ属・でかい・隙間ある……みたいなところからするとコゴメイだろうとなるのですが、どうにもよくあるコゴメイとは雰囲気が違うぞ?ということがTwitterに投稿した際に詳しい方のご意見として頂くことができまして

いわゆるコゴメイとして認識されている空間の中に、複数種がいるのではないか?という話と、そしてこれと同様のタイプが観察されていることにも言及のある書籍があるそうです。確認すると地元の図書館にもあるようなので、今度少しそれを見にいって更なる情報を掴みたいですね。ひとまず貸し出し中だったので返却待ちです!