謎のトウダイグサ属は外来種?
July 31, 2023
トウダイグサじゃない、細い葉っぱ……ノウルシってまず生える場所が違うじゃん、となっていたやつです
先日から黄色っぽいの見えるしあれトウダイグサだろうな、と思っていた植物です
もう完全に花が終わってしまったものもありますが
これとかまだ付属体も見えるし、そこから折れ曲がって果実が見える姿とか最近気にするようになったニシキソウの仲間と同じような姿をしていますね。流石同属、道端で時折こういう黄色いのを過去にも見ていたけどやっぱりトウダイグサは属名であり科名でもあるので見れて良かったなと
思って家に帰ってトウダイグサの写真見たら こいつ全然違うじゃん!!! となったのです
なので何者か考えたい #
まずですね、上で付属体って書いたのですが改めてトウダイグサ属を調べたら自分が付属体と思っていたパーツは腺体で、ニシキソウ……コニシキソウの終わりに近い花とか分かりやすいですね、あの花びらみたいな部分こそが付属体なのだそうです。すごい雑な記憶の仕方をしてしまった
トウダイグサの花の構造と違い - 野山の花たち 東北と関東甲信越の花
気を取り直して、トウダイグサ属を花の構造から見分ける方法を記したページを見付けまして、これを参考にしようと
2.腺体 多くは花序に4つまたは5つ。
一番大きい果実のある花は3つは見られますが……これ2つの花がほとんどなのでは?
ここで方針転換 #
上記のページは東日本に自生するものを対象としているので西日本には腺体が2つの自生のトウダイグサ属がいる可能性はあるのかもしれません。しれないけど街中にいてぱっと検索で出てこないってことはないのでこれが外来種なのではないかと、そう考えて調べることにします
腺体の数で絞り込もう作戦 #
英語で腺体ってなんていうの?で詰まったのでダメ
どうせ侵略的外来種だろ路線 #
もうここまで決め打ちでいきましょう。euphorbia invativeというド直球の検索をしてそれっぽい細い葉のものを見ていく路線です。まず目についたのはEuphorbia lathyrisだけど花が違う。ホルトソウとかいう和名がついてるのかこれ
次、Euphorbia oblongata。パッと見つけた写真の果実に隆起があるのを見て同じだ!となる。学名でググると一番上にバルカンノウルシというものが出てきてそのページの写真もかなりそれっぽい
帰化植物バルカンノウルシ(トウダイグサ科)の国内の分布と生育状況
そして和名で検索してこのページに当たって、近年になって報告された外来種であるということを知る。園芸逸出と考えられる / 生育場所は限定的というのは気になりますが多分こいつでしょう。こちらの文献が世に出た時点では京都府での生育は確認されていないようですが、それ以降見つかってるかとかは……どうなんでしょう
こうなると気になってくるのは #
何年も……本当に何年も前に国道1号沿いの植え込みで黄色いのを見て「これトウダイグサかな、こんなところに生えてるんだー」と思ったあの植物ももしかしてこいつの可能性あるんじゃないか……?となってきますね。見に行かないといけないやつだけけど、細かい場所はどの辺だったかな……ちょっと記憶を探らないといけない