謎の植物改めホソバヒメミソハギの記録

October 20, 2022
野外観察記録
ミソハギ科, ヒメミソハギ属
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暗くなってから少しだけしか見れなかったのですが、それでも前回は気付かなかったこともちらほらとありました

花が咲いていた #

いざ撮影しようとしたらうっかり手が擦れて花弁が散ってしまったのですが……花です、花が咲いていました。これを見るとミソハギの仲間ということもなんとなく納得

果実は虫の被害が大きかった #

上の開花写真にも写っていますが、果実に大きな穴が開いています。キキョウソウの仲間のように果実の側面に穴が開いてそこから種子を散布するような植物もいるっちゃいるのですが……

穴の開いている果実を潰してみるとまだ内部の種子とか出来ている感じでなかったので(暗い時の写真なのでここがとても分かりにくい……)、じゃあこれは虫による被害の姿ではないかと。しかし一応はこの植物って外来種……どういうことだ?と考えると、同属の在来種であるヒメミソハギに関して

こちらのページに詳しい情報が見つかりました。自分が果実と思っていたサイズの膨らみは虫こぶで、ミソハギ科自体をターゲットとしたゾウムシの仲間がいるそうです。しかし和名がまだついていないということは研究が進み切っていないのか……こんな身近なところにまだまだ未知の要素は残っていたのですね。ゾウムシってことはこの穴は羽化したあとの脱出用とかそういうもの?なのでしょうか

兵庫県の西宮で10/24に虫こぶを持ち帰って11/6に羽化したという話があるなら、自分も持ち帰ってみて同じゾウムシが出てくるのか違うゾウムシが出てくるのか見てみるのも面白そうです。しかしそうなると今度は健全な果実が少なくてあまり種子の観察とかできなさそうな雰囲気でもありますね……ぱっと見た印象でかなりの数の果実に穴が見られましたし