1果実内で進行度がばらつくこともある

November 29, 2024
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想定していなかったため今日は失敗もありました

失敗がこちら #

1粒はじけ飛んでいたので、これはもう完熟だろうということで残りの部屋……もう1室には種が入っているだろうと判断して押し出したんですよ。で、1室にまさかの2粒入っていたのですが

左手前が自然に弾けたもの、残り2つが押し出した物ですが……いやいやこれはどう考えても未熟な種子だろうと。ここ数日、1日2日早かったかな?というタイミングで取り出された種子と違って本物の未熟な種子です、なんか表面の質感も違いますし。でも、未熟種子でも無胚乳種子を作っているので見た目は緑色の葉っぱなんですよね……本当に変な種です

  • 子房親:「フラバ」のラベルの中花柱花(毛がない方)
  • 花粉親:「フラバ」のラベルの短花柱花

という記録になっていますが、2室から種が確認できるも明らかに成熟までの日数が異なるということから一方は自分の交配とは別の花粉が、別のタイミングで受粉していた可能性がありますね。同交配は他にないので(この日3つやったけど2つはダメになった)、そこでの比較はできなさそうです

本日はもう1果実回収しています #

3/4が赤まだらです。つまり親がそういうのはっきりと出やすい性質なのかな?

  • 子房親:「フラバ」のラベルの短花柱花
  • 花粉親:「ゴールドアイランド」のラベル中のピンク色の混入物 / パルマピンクと推定?

という組み合わせで……そういえば、中花柱花がどうしても多くなってしまうのでパルマピンクを花粉親にした交配ってほとんどしていなかったなと、この記録を見ると気づきました。振り返ると、中花柱花を花粉親にできる場合

  • フラバのラベルのポットにいる毛の生えている特異個体
  • 桜姫
  • ファバエフォリア

あたりが優先的に使用するものとしてチョイスしていたかな?

1つめは本当に特異な存在なので子供が採りたかった。桜姫は葉が特徴的なこともありますが、MVナンバー付きかつロカリティがあるので「オキザリス・フラバの実生だよ」と打ち出すときに、そういうラベル情報に食いつく人に少しでも訴求できないかなというねらいもあり。ファバエフォリアは花が大きいですし葉っぱも特徴的ですし、優先するっきゃないでしょうという

こうやって振り返ると、稔性の有無だけでなく「花粉親としてどうなのか」の評価のためにも中花柱花ではない品種の確保は大事ですね。今後も交配をしていく際には意識したい項目です、3つの型のバランスは大事……


で、この交配の組み合わせの話に戻りますと、短花柱花のフラバって別にナマクエンシスのような派手な花色ってわけじゃないんですよね。なので双葉がここまで赤まだらになるのは花粉親から来ているのか?の検証はパルマピンク子房親の交配の種子を見ることで進めて、改めて短花柱花の個体は花柱の長さ以外にも特徴がないのかどうか、ポットとにらめっこしないとです