2023年のヒメヒレアザミ

January 21, 2023
野外観察記録
ヒレアザミ属, キク科
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自分が知っている2集団のうち南の方にいるやつは見に行くのが億劫なのでここ数年見に行けていませんが、こっちは結構近いこともあって毎年見るようにしています。暖かくなる前にまずはロゼットの鑑賞です

発生の中心点へ #

今年はかなり数が減っていますが、いつもの神社の入口わきに今回もそれなりのサイズの個体がいました。例年開花・結実して種子の飛散がある程度進んでから除草剤が撒かれているのですが、本気で駆除したいなら今のうちに対処するべきじゃないかな……などと思ったり。観察できるので自分は絶えない方が面白いのですが面白がって良い植物なのかちょっと悩ましい、そんなやつです

ちょっとはずれた場所にもそれなりに大きい個体が

大きさの目安としてメジャーを添えるとこんな感じです。60cm弱なので大きいタンポポと同じぐらいですね……いやこの表現はタンポポサイドの数字がおかしいのであまり良い表現ではないか

トゲトゲ具合と白い模様に目が行きますがマクロで撮っていて割と毛が生えていることに気付く

同じ歩道の道路側を見てみるとこんな感じで小さい個体もいます。このサイズなら余裕で開花して種子生産をするので大きい個体たちが駆除されても即根絶とはいかなさそうなのがこの植物の厄介なところですね

この辺はそこから少しだけ進んだ同じ歩道上のもの。発芽してからあまり時間経過していなさそうな、双葉のまだ見える個体もいますね。こいつらも春になったらしっかり開花するのかを追いかけたいのでそういう時まで駆除されていないといいのですが

中心点から道なりにおよそ460m #

この場所と発生の中心点の間に結構な個体数が見られる駐車場があったのですが、その辺一体が大きい工事になってしまったのでそこでの観察はできなくなってしまったのです

その駐車場を足掛かりに、この交差点付近も結構な個体数が

どうしてか毎年この場所は発芽が遅れているので大きい個体というものは見かけませんね。隙間だから大きくなれない、とかではなくて発生が遅いという印象

特に遅いものではやっと本葉が出てきたぐらいです。これ今から播いて育ててもいけるのかな?と

今回の新発見。上の個体たちからの流れで南の方向にもかなり広がっていることを確認してはいるもののかなりギャップがあったのですが、少しだけそれを埋める位置に本日最大のロゼットを見付けました。ただし明らかに人間の活動の邪魔になる位置なので開花して種が採れる前にこれ刈られてしまいそうだな……

こちらもかなり毛が生えています、それに意識がいかないほどのトゲトゲでもあるのですが裏側もかなりの毛ですね。もけもけのとげとげです