スズキスミレ咲く
November 7, 2023
これは今年自分で交配した種子を播いた生き残りですね、色々とグダグダになって今年は失敗が多かったのですが、その中での貴重な生存者です。かつ葉を見て間違いなく交配成功だろうと言えるものでもある
ということでこんな花が咲きました。唇弁がないので不完全なのは秋開花ゆえでしょうね
なぜそうなるのかに関してはまだまだ不明なのですが、交配したスミレによく出てくる白塗りのような色彩の花弁をしています。マンジュリカ内で交配しても出てくるので……何か理由があるのでしょうが本当にこの白色は謎です
一方で背面はそうでもない色合いをしています。スミレの花弁、最低でも3層からなる構造なので表面の層が白色になる要因を何か持っていそうですね。あとこのツマグロ幼虫にちょっと花弁を食われてしまっている……というのが咲きましたの報告として締まらない
結局これはコメリの種まきの土1に播いて、もともと種の数も少なかったので発芽個体も少なく……植え替えするタイミングを見失ったまま2号ポットで開花しています。ハデハデな切れ込みではないですが、この切れ込みは父親がヒゴスミレだからこそのものですね
もっと深く切れ込むようなスズキも世の中にはあるのですが、あれはどうやって生まれているのか…案外雌雄が逆だったりするのかな
因みに母親のマンジュリカはこの集団由来の個体です。今年は気象条件が悪さをしたのか白っぽい花が出ているのが目立ちますが、この集団の一番の特徴を語るのであればすべての花弁に毛が生えるというものでして……今のところスズキにはあまり継承されていないようですが、春に本調子で開花した際に唇弁のモフモフ具合はどうなのか、そういうのを見るのを楽しみにしたいですね
今年は失敗やトラブルが多くモチベーションも低下気味でしたが、こうやって成功例が出てくるとまたやる気も出てきて……播けていない種だけはたくさんあるので、翌春発芽を予定してまた播いていきましょうか。それで今度こそスミレ栽培の体制を整えたい
-
これに直接播くと最初根が入りにくくてそこで脱落が出るというのが今年のトラブルその1 ↩︎