2024年のコケマンネングサ

January 6, 2024
野外観察記録
アズマツメクサ属, ベンケイソウ科
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2022年に見付けて以来お気に入りの草なので毎年見に行っている場所です


隣の市でも1か所見付けていますが、まだそれ以上の発見は出来ていないので出来れば長く続いて欲しい――外来種にこういう表現するのもよくない気がしますが――場所です

ということでこれがそのコケマンネングサです!……と言っても小さいので見辛いですね

ある程度のサイズの個体に近寄ってみるとこんな感じ

そんな『ある程度のサイズの個体』も10円玉を並べると大変小さいですね。しっかりとベンケイソウ科の多肉っぽさを持ちながら、非常にコンパクトで寒さに当たると真っ赤になる……個人的にはかなりこいつこと好きです。最初に出会ったときは真っ赤でかっこいいコケがいる!と大間違いしたりしましたが

マンネングサと言う名前ですが1年草なので1万倍盛った数字ですね。『鶴は千年亀は万年』の亀よりも誇大広告です。……マンネングサの万年ってそういうものじゃないだろ?と言われたらそれはそう。あとマンネングサと付きますがセダムじゃないという

分類上はアズマツメクサ属なのですが、在来種のアズマツメクサや、外来種のナガエ / モドキ / エダウチ の3種と違ってどうも好む環境が異なるようです。異なるようなのですが

もう一か所確認している場所では他のアズマツメクサ類――自分がこの言葉を使うときは属の中でもアズマツメクサっぽい見た目のものを指し示しているのですが、そういうのと一緒に生えていたことと、淀川の方ではワンドにコケマンネングサと思われるものが生えていたという話があることを考えると、乾燥した場所でもいけるアズマツメクサ属という見方の方が良いのかもしれません。多分好みは乾燥気味なんだろうけど、それ専門ではなさそうですね


この植物もまだまだ記録が少ない、でも間違いなく拡がっていると思われる草ですので、機会があればちょっと探してみてください。その辺の土が真っ赤になっていたらだいたいアズマツメクサ属ですので……