24年の交配フラバ種子第一弾が採れました

November 21, 2024
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交配を繰り返していて……なんとなく萎れるものも多く、今年の先行きは微妙かも?となっていましたが、そんな中ついに最初の種が採れました!

19日の時点で上を向いていたこの果実ですね。この交配は

  • 子房親:「フラバ」のラベルで流通する中にいる中花柱花(の、植物に毛が生えないもの)
  • 花粉親:「ゴールドアイランド」のラベルで流通する中にいる長花柱花の黄花

という組み合わせになっています。個々のクローンを識別する識別子が存在していないので非常に表現として長くなってしまいますね……いつかはこの辺もうまく整理してみたいものです。10/25に交配したものなので採種までは一か月弱ということも、記録として残しておきたいですね

中身は「へんてこりん」な種子 #

で、上の果実から得られた種子がこちらになります。これまで自分が観察できた範囲では、フラバの場合は1果実から得られる種子の最大数は5粒という、かなり少ない数ですね(5室の中から1粒ずつ)

種子の隣にある白い半透明のものは、日本で見られるカタバミと同じです。ものとしては外種皮になるんだったかな?この白いものが種をパチンと……大きいのでかなり音も違いますが、それでもカタバミと同じように弾き飛ばすことで種子散布をするようです。なので袋掛けとかしないと、ある日気づくとどっかにいっていることもちらほら……

種のアップ。そうです、これで種なんですよ……「いやもうこれ発芽したあとの双葉の植物なのでは?」となりますよね。落ち着いて構造を見ると……マメ科、身近なものですと大豆とかもこんな感じじゃないか?とはなるんですが、こちらの種子は乾燥させると死にます。 やっぱりこれ種子ではなくてもう生の植物では? という思いが尽きません

でもよくよく考えてみると、卵で繁殖している魚類には稚魚になるまで進めてから生むものが出たり、エビなんかでもゾエア幼生ではなくて稚エビになるまで卵の中で育ててから放出するものがいたりするのですから、植物の種子もその先まで育ててから散布されるものがいても不思議ではないんですよね。なんとなく植物版の胎生みたいなものかなあという思いがしてきます、これはフラバが種子の大型化にともない数が減っていることにも引っ張られているのかも1

採種即播種 #

昨年はかなり適当な用土(その時あったのがちょっと変わった野菜用の土だったのでそれ単体に播いたりした)に播いたので今年はもうちょっと考えるぞと頭では思っていたのですが、なんの準備もできていないし明日に土を買いに行こう!というわけにもいかない(すぐ死ぬ)のでありあわせのものを混ぜた用土に播きました。茶色くて丸い粒、水稲の種まき用土が肥料入りなので、それがどう作用するか……(悪さしてしまう可能性もある)

また明日になったらこの種子のへんてりん要素を紹介できる予定ですが、5粒のうち1粒は先に弾けて、袋掛けした中で水がかかっていたのですでにその兆候が見え始めています。経過時間的に、寝て起きたらもうはっきりと分かるところまで進んでいそうですね


  1. フラバが特別少ないだけで、同じような種子を作るグラブラとかは種の数はもっと多かったです ↩︎