24年交配フラバの実生が続いています
November 27, 2024
3つめと4つめの果実から種子が回収できました。なお片方は実質事故で未熟かもしれない
袋掛けはよく考えよう #
チャックつきの袋でも案外いけるじゃん!とかやっていたのですが、昨日の強い雨に打たれたことで重くなって(ここはお茶パックを使っていても吸水して同じか)負荷がかかってしまったのか、柄の途中でダメになって種子がはじける前に取れてしまったと
果皮の裂開は少し見られたので、ちょっと早いけどギリセーフ!という判定で今回これから取り出して播くことにしました。自然に出てくるのを待つと、果実内でもズレが出る可能性をきらった選択です
……で、これ袋かけしたときから気になっていたのですが、明らかに果実にくびれがありますよね、グラブラの経験からしてこれは5粒じゃないぞ!
からの取り出し途中……分かりにくいですが1粒飛び出た跡と、中に残っている種子です。本当はこんな状態危ないのですが、ちょっとだけ早いので
こんな感じで外種子に包まれた種を置いて撮影なんかもできちゃいます。結構力を入れてどこか壊さないと、ぱっちんとはならない状態ですね。自然に弾けだしたタイミングだとこれは無理かなぁ
で、結局9粒の種子が回収できました(1粒だけうまく種になれなかったみたい)。これは……どう評価すればよいのでしょうか?株のコンディションで5粒で終わるのか / もう1セット分できて10粒になるのか が変化するのか、胚珠の数は遺伝的に決まっているのか。つまり子房親の特性かも?とか考えるとなかなか興味深いですね
ということで早速の播種 #
9粒も採れるのは予想外でしたが、基本的に今年は多かろうが少なかろうが1ポットにちゃんと1果実からの種だけを播くようにしているので、こんな感じで9粒静置されました。ここにきて交配の内容に触れますが
- 子房親:ナマクエンシス
- 花粉親:ニューイエロー
という交配ですね。ニューイエローは長花柱花ということ以外、なかなか個性を見出せないと言っていましたが……なんとなく結果を見ていくと、花粉親に使って失敗した、というケースが少ない気がします。気がするだけでちゃんと集計を取れているわけではないのですが、今後回収が終わったらその辺も見えてくるでしょうか
そしてもう1つ、こっちは未熟気味じゃないしっかりと自然に弾けた果実から回収したものです
- 子房親:新規導入の小葉の多いピンク花
- 花粉親:「ゴールドアイランド」のラベルで流通する中にいる長花柱花の黄花
という交配で……この混入している長花柱花の黄花が、おそらくならニューイエローと同一のクローンではないかな?という見立てです。これが10/25の交配、上のものが10/27の交配なのですが……うまくいかなかった果実もちらほらとある中、やはりニューイエローを使ったものの成功率は高いのでは?と
当然好みの表現型を目指したいわけで、そこから目を背けて「とりあえずこれ使えば成功するよ」という無難なものに走るのもよくない、よくないのですがまずはたくさん種を回収して経験を積みたくもあるので、最近は優先して花粉を使っていたりもします。短花柱花の花粉親がもうないという事情もあるっちゃある
昨日の雨~今日にかけて弾けていたので、袋内の水分に反応して回収した時点でもう本葉が出ていました。種をまく前から本葉が出ている……なかなか聞く機会のないフレーズですね
そろそろ弾けそうな果実が2つ3つあるので、また明日からも回収と実生の報告ができそうです。ただこのポットがそろそろ切れそうで、スミレの実生で脱落した株のポットを再利用する予定が……ポットどこに消えた?となっている状態です。こいつの種は待ってくれないのでなにか考えないと