KYOTO ENDEMICAに行ってきた

October 22, 2022
イベントの記録
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この手のイベントにはあまり行く機会がないこともありなかなかいい刺激になりました

今週末の土曜日曜に宇治市植物公園にて開催されている 『KYOTO ENDEMICA ~京都植物大作戦~』 というイベントへ行ってきました。サイトの過去の記事を見ていると新型コロナウイルスで順延になったり開催地も変わったりということがあったようですが、今回が第一回ということで新しいイベントの始まりに出会ったという話でもあるのです

基本的にジャンルは決まっていないので #

出展されている業者の方々も洋ランだったり多肉植物だったり古典園芸植物だったりで様々なんですよね。今回自分は買い物とかはする予定はなく、近所だけど長らく行ってなかった宇治市植物公園を見に行くついでに、展示スペースもあるのでそういうのを見に行ってみようというものだったので……この記事もそこに展示されていた植物たちの話とかがメインです

展示スペースより #

このイベントのノンジャンル感が一番出ていたのがこの空間ですね。洋ランであるプレウロタリスの隣にサボテンの兜の選抜品種たちがあって、向こう側には富貴蘭と松葉蘭と古典園芸植物固めかと思いきや隣にはネペンテスがいるという……なんとなくカオスを感じる空間と、こうやって順番に見ていくことでこれまで手を出していなかったものに興味をもつ機会を作れるのではないか、という面でこの展示は結構楽しかったです

売ってるやつを育てるとこういうのになるよ、という例示にもなっていますし……他のイベントでもこういうものをやってるかとか知らないんですが、エンデミカの次回開催とかでもここには力を入れて欲しいなと思いました。まあほら、買い物しなくても楽しめますしね

Twitterなどでも精力的に活動されている伊藤蟻植物農園さまの蟻植物もかなりの数がありました

自分は蟻植物に造詣があるとかではないので、おっHydnophytumなる属のやつらには花咲いているな―これアカネ科っぽいなーとかそういうところを見ていました。楽しみ方は人それぞれだと思うんですが、せっかく展示しているんですしもう少し個々の推しポイントとか分かるようになっていたら良いのかな?みたいに感じたのは……これはマニアの内輪向けというだけでなく、植物園という公共の場を借りてやっていて一般の方の目にもつくような形の展示になっている、という風に自分はこのイベントを受け取っているからでしょうか。まあよくよく考えると植物園でやってる〇〇展系のやつ全般とかにもかかってくる話になるのかこれは

この属はきっとこの穴から蟻が入って巣をつくるのだろうな、というのが伝わってきました。もっとトゲトゲしているグループの方はどうなんだろう?

潅木がレアなのはなんとなくわかる

潅木のセダムとか自分は初めて聞いたので絶対に面白い筈なんだけど潅木がどこまでセダム全体の中でレアなのか?を知らないとその面白さの全体を掴み切れないのでやはりもっと勉強しないといけないなあとなったやつ。こちらはオマメプランツさまの出展

出展数の多さですとワカヤマオーキッドのものは多い印象。洋ラン中心にベゴニアもいました

その他にも色々と展示はあって、個人的に目についたものを紹介していきますと、こちらは 日々の、 さまのCyphostemma seitzianum。科からして……というか何から何まで一番わかんなかった植物ですね。帰ってから調べたらブドウ科だそうでびっくり

ラベルや出展情報を見付けられなかったこっちの方が一番何者か分からない度合いだったら上かも

大鉢のアロエは複数株ありましたがその中でも目立っていたもの。このAloe castilloniaeは2006年記載ということでかなり新しいもののようです。しかし不思議な伸び方

大きくて存在感があったと言えばこちらのザミアもなかなか全体を収めて撮れない程度には大きい植物でした。全体像は是非現地にて

古典園芸植物として松葉蘭たちが。イベント名に京都が入っているので少しローカル情報、このマツバランという植物ですが京都府の自生個体はごくわずかということになっている(実際には別にあるらしい)植物です。街中ではたまにコンクリートに栽培逸出個体が生えています……

南九州植物園さまのクワイバカンアオイ ‘屋久桜’。何点かカンアオイの展示もありましたが自分はこれが一番気になりました、パターンの定まっていない模様がかっこいい

この他にも色々と展示はあるので、是非現地でこんな植物あるんだという体験をしてみてください

せっかく植物園に来るのですから #

植物園ですから当然色んな植物があるわけですよ、せっかく来たのならそれを見ないでイベントだけ見て終わるのは勿体ない!ということでその辺の話も

昔に来たときもやけに多いなと感じていましたが、温室内のアナナス……今どきの言葉で言うとブロメリアでしょうか、多分ラインナップ的に多いと思います。大型で開花している(正確には寸前)のものも見られましたのでぐるーっと回って見ておくといいと思います。自分は順路が分からずに初手ミスって逆走してましたね

みんな大好きショクダイオオコンニャクもいました

温室の外はどうなんだ?となると……

  • ウラジロチチコグサがとてつもなく多いなとか見てた
  • アレチヌスビトハギの仲間に変なのがいる気がした
  • タンポポがヤバい。春刈られずに咲いてたら激アツスポット

とか考えながら足元の雑草ばかり見ていてですね……個人的にここでの最強スポットなハスとムクゲがシーズンオフの今見どころはなんだろうと考えてみますと

宇治市植物公園ならでは、といえばタペストリーですね。タペストリー前の広場が即売会場になっているので自然と目に入ると思います

その広場へ向かうルートは3つありますが、真ん中の階段ルートの脇には原種シクラメンの植栽が

シンプルに秋といえばコスモス

名前は見つからなかったのですが恐らくはニコチアナの何かでしょう。存在感がありました

キクの仲間の植栽も多かったのですが微妙に開花していなかった、明日なら開いているのかな?という雰囲気のダルマギク。明日行く方には是非チェックして欲しいです

……この他にも写真撮っていないかと振り返ってみるも

自分の趣味でこういう勝手に生えているであろうタンポポたちの写真ばかりだったのでこの辺で植物園の植物紹介は終わろうと思います。あとこいつ花にピントが来てない……

イベントを振り返って #

建物出た直後に人がたむろしていたりなんかごちゃごちゃしていてエンデミカとは別にやっている菊の展示見に行きづらいな、で後回しにした結果その展示見るのを忘れていたしついでにそこの方向にあるブースのチェックを忘れているということにこの記事を書いている最中に気付きました、なんてこった。なんか富貴蘭とかあるのに扱っているところあった……?となっていたのはその見落としだったのか

といううっかりがあるので (多分普通の人はない) しっかり地図をチェックしておきましょう。大きく分けて3箇所ですが建物前がこの見落とし以外でもちょっと分かりにくかったです

 

エンデミカという名称は向こうの言葉で 『固有の』 という意味を持つものらしく、このイベントもユニークなものを目指したという話が公式サイトには書かれており、自分は結構そういうの感じ取れました。なのでこの路線で更にエンデミカならではというものが出来ていくとなお楽しいのではないかなと。そういう意味では今後更に期待したいですね。楽しい時間をありがとうござました