近縁外来種の話 #

アズマツメクサと形態の似ているものから、同属だというのは納得できるものの結構雰囲気が違うな?というものまで、現在国内では4種のTillaea属の外来種が確認されているようです。自分が出会ったものもこの中のものだと思うのですが、コケマンネングサ以外はなかなか同定も難しく……


アズマツメクサモドキ #

学名:Tillaea saginoides / Crassula saginoides

アズマツメクサ擬き。アズマツメクサの内陸型、シノニムとして扱われていた過去があるという情報あり1

また種子表面の構造によってナガエアズマツメクサとの判別も可能ということなので、外来アズマツメクサを発見した際にはこの構造を確認できると同定の助けになりそうです。ルーペ程度の道具でこれ確認できるかな……


ナガエアズマツメクサ #

学名:Tillaea peduncularis / Crassula peduncularis

長柄アズマツメクサ。開花後の果実期に果柄が長くなることからの名称で、この柄が長くなるという形態は在来のアズマツメクサと外来アズマツメクサたちの判別点となるそうです


エダウチアズマツメクサ #

学名:Tillaea macrantha / Crassula decumbens

神奈川県植物誌 2018中に新称として登場しているものと、横浜植物会の会報2で登場する以外ではネット上で日本語の情報がほぼ存在しないレベルの種です。エダウチは『枝打ち』とすると樹木の不要な枝の切り落としが連想され……分枝するようなものを指しているのか、他の植物での和名でも登場しますが少し謎を含んだ名称です


コケマンネングサ #

学名:Tillaea muscosa / Crassula tillaea

アズマツメクサ属の外来種ですが、この種に限っては外見上そこまでアズマツメクサにあまり似ていないかな?という印象を受ける種です。一方でアズマツメクサ属をクラッスラ属に併合するという話に関してはこの種を見ると一番納得できる存在でもあります

別種のアズマツメクサ属と共に

好む環境も異なる印象がありましたが、写真の用に別種の外来アズマツメクサ属と共に生えている場所も確認できました


クラッスラ・ヘルムシー #

学名:Tillaea helmsii / Crassula helmsii

このグループでは一番外来種としてのふるまいが過激で危険な種。環境省の『定着予防外来種 』という枠で名指しになっています。アクアリウムのジャンルではこの名前で流通している(していた)植物あり。なお国内でクラッスラ・ヘルムシーが逸出したという話はない……ようです

そのアクアリム上のクラッスラ・ヘルムシーに形態が似ていることからインディアンクラッスラのような名称で流通する植物も存在するようですが、これはCrassulaとは関係ない植物らしく紛らわしい名称となっています